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ヘッドホン部品 〜軽くて安い!金属加工部品の代替工法・蒸着〜

外で音楽を聴いたり、動画を見たり、仕事でWEB会議を行う際にはイヤホンやヘッドフォンは必需品となります。イヤホンやヘッドホンに求めることとしては、音質や着け心地だけでなく、日頃身につけるファッションアイテムとしてデザイン性も重要視されています。
様々な部品で構成されているヘッドホンにおいては、部品の一部にデザインとしてアクセントをつけるために、アルミ蒸着加工にて金属調の部品が採用されていることがあります。

使用箇所ヘッドホンの部品
仕様成形、アルミ蒸着、特殊マスキング
生産場所タイ工場

特徴

  1. 金属部品を使うよりも軽くて安い真空蒸着
  2. カラーバリエーションのリクエストに対する柔軟な対応力
  3. アジアでのものづくり対応

1.金属部品を使うよりも軽くて安い真空蒸着

部品に高級感を持たせるためには金属部品を採用することも1つの手段です。しかしながら、実際に金属を使用するとなると、材料や加工費用も高い上、重量も重いため、ヘッドホンなどの身に着ける部品に使用するには現実的ではありません。このような場合においては真空蒸着であれば、プラスチック部品に高熱で気化させた金属膜を成膜する工法であるため、実際の金属を使用するよりも軽く、そして金属加工と比較して安価で部品を作ることができます。また、真空蒸着加工であれば、レーザー加工で金属膜を剥離させることができるため、メーカーのロゴマークやL・Rなどの刻印なども自由に対応することができます。

2.カラーバリエーションのリクエストに対する柔軟な対応力

真空蒸着加工は金属を気化してプラスチック部品に成膜した後は、金属膜が剥がれ落ちないようにクリア塗装でコーティングを行います。この際の塗料に顔料を混ぜてカラークリア塗装を行うことで、シルバー、ゴールドなど様々な色表現を行うことができます。また、ツヤ消し材などを塗料に混ぜ合わせることで光沢感を抑え、落ち着いた金属感のある部品を作ることも可能です。ご要望の色を表現するためには狙いとしたい色見本をご提示頂くとともに、複数の試作を通じて色のパターンを絞り込んでいく必要があります。弊社は調色経験が豊富であるため、色を決めるためのアプローチ方法には自信がありますので、是非とも一度ご相談ください。

3.アジアでのものづくり対応

イヤホンやヘッドホンなどの部品については生産方法が確立されているため、加工費を抑えるためにもアジアでアセンブリされていることが多々あります。輸送費を抑えるためにも、企業の購買担当者はアジアの現地で加工ができるメーカーを探されていることが多いです。しかしながら、真空蒸着となると金属膜厚や色のバラつき管理が難しい上、品質管理力が乏しいと不良品の流出や量産供給に問題が生じたりするため、実績が少ない企業への手配はリスクとなります。
弊社はアジアの生産拠点としては中国・タイに工場を保有しておりますが、両方とも日本と同じ生産設備・技術を保有しており、自動車、化粧品、電化製品など様々な分野でのものづくり実績があります。ヘッドホン、イヤホン部品についてもタイでお客様の仕様・カラーバリエーション要求を満たして量産を行なっておりますので、アジアでのものづくりのご要望があれば気軽にご相談ください。

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